2017年3月19日日曜日

シルバーバーチの霊訓

モーリス・バーバネルという霊媒を通じて、週1回の割で50年余りも語り続けた、今からほぼ3000年前にこの地上で生活したことのある霊の言葉をまとめたものです。


以下、人生は本当の自分を探すスピリチュアルな旅より

では、そのシルバーバーチの霊言の中から特徴のよく出ている箇所を2,3紹介してみよう。

「人間は肉体をたずさえた霊であって、霊をたずさえた肉体ではありません。肉体は霊が宿っているからこそ存在することができるのです。それは神の火花であり、すべての存在に内在しており、すべての生命を通して顕現しているのです。」

「死んで間もない段階では、地上にいた時と少しも変わりません。肉体を捨てたというだけのことです。個性は同じです。性格も変わっておりません。習性も特徴も性癖も、そっくりそのままです。利己的な人は相変わらず利己的です。欲ぶかい人間は相変わらず欲ぶかです。無知な人は相変わらず無知のままです。落ち込んでいた人は相変わらず落ち込んだままです。しかし、そのうち霊的覚醒の課程が始まります。」

「人間は物的身体という牢の中で生活しています。その牢には小さな隙間が5つあるだけです。それが五感です。みなさんはその身体のまわりで無数の現象が起きていても、その目に見え、その耳に聞こえ、その肌に触れ、その舌で味わい、その鼻で嗅ぐことのできるもの以外の存在は確認できません。ですが、実際にその身体のまわりで無数の生命活動が営まれているのです。見えないから存在しないと思ってはいけません。人間の五感では感知できないというにすぎません。」


<近藤さんの本の紹介>

シルバーバーチの霊訓〈1〉(潮文社)


・まえがきにあるバーバネルのことば

年がら年中ものを書く仕事をしている人間から観れば、毎週毎週ぶっつけ本番でこれほど叡智に富んだ教えを素朴な雄弁さでもって説き続けるということ、それ自体がすでに超人的であることをしめしている。

ペンで生きている他のジャーナリスト同様、私も平易な文章ほど難しいものはないことを熟知している。

誰しも単語を置き換えたり消したり、文体を書き改めたり、字引や同義語辞典と首っぴきでやっと満足の行く生地が出来あがる。

ところがこの“死者”は一度も言葉に窮することなく、すらすらと完璧な文章を述べていく。

その一文一文に良識が溢れ、人の心を鼓舞し、精神を昂揚し、気高さを感じさせる。

シルバーバーチの言葉には実にダイヤモンドの輝きにも似たものがある。

ますます敬意を覚えるようになったこの名文家、文章の達人に私は最敬礼する。


・一節を紹介

あなたがた地上の人間にとっての大きな問題点は、やむを得ないことかもしれませんが、人生というものを間違った視点から観ていることです。

つまり、あまりにもこの世的・物質的観点からのみ人生を考えていることです。

人生には確かに地上的な要素がありますが、同時に霊的にものであり、永遠に続くものなのです。

その永遠なるものを地上的視点だけで眺めてはいけません。

それでは十全な判断はできません。

神の子には、一人の例外もなく、善悪ともに“埋め合わせ”の原理が働くのですが、地上生活のみで判断しようとすると全ての要素を考慮することができなくなります。


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