私は、死んだら無になるのがいいと思っていました。
この世の楽しかったことも、苦悩も、無念な死であっても何も自分の中に残らないのだから、何も引きずってしまうことはないのだから、これほど楽なことはないと思っていました。
そして、小さい頃から“おばけ”が怖かったこともあります。
死後にそんな怖い世界に行くのはイヤでした。
そんな私に、兄が読むのを勧めてくれたのが「私は霊界を見て来た」(エマニュエル・スウェデンボルグ)という本でした。
いつ頃かよくは覚えていないのですが、高校生くらいだったように思います。
「読んでよかったと思う?」
「うん。」
ということで、読んでみました。
内容は、私の希望と違って、「死後の世界」は存在するというもの。
そして、その世界では調和の取れた、穏やかな生活がなされている、というものでした。
その後、兄は私に「シルバーバーチ」を手渡してくれ、この本をきっかけとして近藤千雄さんを知り、自分でも彼の本を買って読むようになりました。
<近藤さんの本の紹介>
○「シルバーバーチの霊訓〈2〉」(潮文社)
・まえがき より
このようにシルバーバーチはすべての人間の悩みに同情して親身になってくれるが、その悩みを肩代わりしてくれることは絶対にない。
考えてみると、もしも私たちの悩みをシルバーバーチが全部取り除いてくれたら、私たちは性格も個性もないロボットになってしまうであろう。
私たちはあくまでも自分の理性的判断力と自由意思を行使しなくてはならないのである。
そうは言うものの、私たちはどっちの道を選ぶべきかでよく迷うものである。
そんな時シルバーバーチはこう私たちに尋ね返してその処置へのヒントを与えてくれる。
「そうなさろうとするあなたの動機は何でしょうか。」
「大切なのはその動機です。」
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